823人が本棚に入れています
本棚に追加
「…んぁ、ふぅ…っ」
俺の服の裾を、ぎゅっと掴む和也。
だけどだんだんと深くなるキスで、その力は弱々しくなってきていた。
うわぁー、いぢめてえ。
「はっ…てめぇ、ふざけんな…ッ!」
「なに言ってんだよ。しっかり感じてたじゃねーか。」
「な、わけあるかボケ!」
んな潤んだ目で睨まれても逆効果だし。
「も、俺こんな奴の世話係とか死ぬ…。いつか色んな意味でころされそ」
「あーだな。色んな意味で逝くかもな」
「………」
「!!いってぇ、お前あほか!!どこ蹴ってんだよ!」
不能になったらどうしてくれんだよ。
ギャーギャー言ってる俺をよそに、和也は隙をみて離れた場所に座った。
「不能になっちまえスケベ野郎」
「………」(←痛くて動けない)
和也はドカッと別のソファーに座り、また約束ごとの書いてある手紙を読みあげた。
「…3。毎日学校まで送り迎えをする」
「あ、ちなみに車貸すから車でな。遅刻したら和也のせいだからな!」
「ちょ、俺車の免許なんか持ってないんだけど。つーか……じ、仁ってまだ学生だったのか」
「は!?お前有り得ない!マジで車の免許ねぇの?俺でさえ持ってるのに…」
「お前…、仁と俺は歳ちげーだろ。まだ免許取れる歳じゃないし」
わーお。
最初のコメントを投稿しよう!