†2†

9/9
前へ
/13ページ
次へ
「…んぁ、ふぅ…っ」 俺の服の裾を、ぎゅっと掴む和也。 だけどだんだんと深くなるキスで、その力は弱々しくなってきていた。 うわぁー、いぢめてえ。 「はっ…てめぇ、ふざけんな…ッ!」 「なに言ってんだよ。しっかり感じてたじゃねーか。」 「な、わけあるかボケ!」 んな潤んだ目で睨まれても逆効果だし。 「も、俺こんな奴の世話係とか死ぬ…。いつか色んな意味でころされそ」 「あーだな。色んな意味で逝くかもな」 「………」 「!!いってぇ、お前あほか!!どこ蹴ってんだよ!」 不能になったらどうしてくれんだよ。 ギャーギャー言ってる俺をよそに、和也は隙をみて離れた場所に座った。 「不能になっちまえスケベ野郎」 「………」(←痛くて動けない) 和也はドカッと別のソファーに座り、また約束ごとの書いてある手紙を読みあげた。 「…3。毎日学校まで送り迎えをする」 「あ、ちなみに車貸すから車でな。遅刻したら和也のせいだからな!」 「ちょ、俺車の免許なんか持ってないんだけど。つーか……じ、仁ってまだ学生だったのか」 「は!?お前有り得ない!マジで車の免許ねぇの?俺でさえ持ってるのに…」 「お前…、仁と俺は歳ちげーだろ。まだ免許取れる歳じゃないし」 わーお。  
/13ページ

最初のコメントを投稿しよう!

823人が本棚に入れています
本棚に追加