†1†

3/4
前へ
/13ページ
次へ
意味がわからない。 俺が、なんでこんな奴の為に? 俺のことを一切分かりきっていない母親の為に、なんで? 「なんであんたの為に働くんだよ。」 『彼氏に貢いでてね?お金が必要なの。和也も暇してるみたいだし、いいでしょう?』 ここが働く場所だから、と一枚の紙を俺に渡して家を出て行った。 俺が呆気にとられて、反論する暇もなく。 「………赤西…?」 渡された紙に、そう書いてあった。 俺の名前も珍しいけど、この名前もあまり見たことがない。 つーか……… 息子の世話係ってなに…………。 次の日、なんとなくその家に行ってみた。 することなかったし、暇潰しになるかなーと思って。 「…地図だとこの辺のハズなんだけど…」 それらしき家が見つからない。 とゆうか、こんな森みたいな所に家なんかあるのだろうか。 少し不気味な林の中に、俺は足を進めた。  
/13ページ

最初のコメントを投稿しよう!

823人が本棚に入れています
本棚に追加