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意味がわからない。
俺が、なんでこんな奴の為に?
俺のことを一切分かりきっていない母親の為に、なんで?
「なんであんたの為に働くんだよ。」
『彼氏に貢いでてね?お金が必要なの。和也も暇してるみたいだし、いいでしょう?』
ここが働く場所だから、と一枚の紙を俺に渡して家を出て行った。
俺が呆気にとられて、反論する暇もなく。
「………赤西…?」
渡された紙に、そう書いてあった。
俺の名前も珍しいけど、この名前もあまり見たことがない。
つーか………
息子の世話係ってなに…………。
次の日、なんとなくその家に行ってみた。
することなかったし、暇潰しになるかなーと思って。
「…地図だとこの辺のハズなんだけど…」
それらしき家が見つからない。
とゆうか、こんな森みたいな所に家なんかあるのだろうか。
少し不気味な林の中に、俺は足を進めた。
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