―プロローグ―

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 秋の訪れを告げる虫の音が窓の隙間から聞こえてくる  「こんな話を知ってるか?昔、先輩から聞いた話しなんだが――」  生徒達が話し終わるのを見計らって、私は話し始めた  「え?どんな話ですか?」  大人しそうな一人の学生が尋ねた  「いやな、先輩もその先輩から聞いた話らしいんだが――――」  私はゆっくりと口を開いた
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