LAST  -The Soul of My Sword-

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「……何故、止める?お前は俺を殺したいはずだ」 ああ、それはその通り――だけど。 「違う。違うんだ。間違えちゃいけない。これは、俺の手でやらなきゃいけないことだから」 そう、これは俺の問題。 たとえなんであろうと、他のモノの手を借りて良い道理はないし、何より―― 「ふん、そうか、そう言うことか」 俺の答えに納得したのか、奴は不適な笑いを取り戻しつつ後ろに間合いをとった。 「これで先ほどのお前の異常な強さにも合点がいった。その刀、まだそんな呪いを持っていたとはな。だが――」 すっ、と構えを引き締める奴の目に、冷たい殺気が篭る。 ――何より、 ――奴は、自分の手でしとめないと、仇を討ったことにならない、だろ。 「――先ほどの好機を逃したこと、貴様はきっと後悔をするだろう」 「…………」 確かに。 この命、捨てたことになるかもしれないな。 でも、 「後悔は、しない」 「ほぅ……」 あいつのためにも、自分のためにも、 「いずれにせよ、お前とはここで決着を付ける」 この勝負は、自分の手で最後まではっきりさせなくちゃいけない。
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