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遠くなっていく地上。
上昇する浮遊感にもなれた頃、校長先生は口を開いた。
「あなたたち、集合が遅かったけど…バレてないわよね?」
「も、もちろんです!ちょっと危なかったけど…」
ビクッと反応しながら曽根川が答えると、私も言葉を返した。
「授業中に出動命令をされましても、毎回授業を抜け出す言い訳に困りますわ。」
「そんなもの適当に言っておけばいいのよ。
とにかく、あなたたち三人がロボットだって気づかれなければね。
校長としても製造者としても色々と面倒だから。」
しっかりしてるのか、いい加減で自分勝手なだけなのか…わからない校長ね。
私は思いっきり顔を引きつらせた。
それよりも、大事なことは私たちの正体。
私たち、上之宮 玲奈(うえのみや れいな)、天見 愛流(あまみ あいる)、曽根川 ひかる(そねがわ ひかる)は、実は三人ともロボットなのだ。
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