うぬぅーん

4/8
前へ
/30ページ
次へ
―――クスクス どこからか笑う声がする。 声に気がついた愛流と私が視線を向けた先。 そこに、曽根川ひかる(そねがわ ひかる)がいた。 曽根川は愛流の後ろの席で、私たちを見ながら笑ってる。 どうやら私たちの様子を見ていたらしい。 「なんですの?」 私が問いかけると、曽根川は笑うのをやめて慌てて言った。 「いや…その…平和だなぁと思ってさ…!それだけ!」 曽根川はそう言うと、恥ずかしそうな…困ったような感じで笑った。 「何を言うかと思えば…平和なのは、あなたの頭の中ですわ。」 私は呆れて溜め息を吐いた。
/30ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9人が本棚に入れています
本棚に追加