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そんな曽根川を余所に、愛流は「えぇい!だめもとで言ってみよう!」と手を挙げて先生に言った。
「先生あのね、緊急出動なんです!授業どころじゃないんです!
任務があるので行ってきますっ!」
教室中がざわめくなか、衝撃を受けた曽根川と私は慌てて叫んだ。
「この子、頭が悪くて…!ついでに保健室で治してもらってきます!」
その声に、先生は溜め息をついて答えた。
「あなたたち、保健室好きよね。…どうせ止めても行くんでしょう?勝手になさい。
成績表楽しみにしているといいわ。」
その言葉を聞いた私たちは、「は…はい。お手柔らかに…。」と大きな恐怖に怯えながらも、愛流を引きずりながら教室を飛び出した。
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