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『状況が掴めていないのかしら？』
「えっ……？
あなた、使者なの？」
『使者？
あぁ、あなた達が言う使者ね。
私はそれにあたるわ』
愛流はさらに困惑の表情を見せる。
『あら？
何故そんなに驚いているの？』
「えっ？
だってあなた不死鳥でしょ？」
『えぇ、種族は不死鳥よ。
と言っても数えるほどしかいないけどね』
やっぱり、と言ってまじまじとその不死鳥を見る。
『な、なに？』
「えっ？
いや、綺麗だなと思って」
『あら、ありがとう。
それでどうするの？』
「えっ？
何が？」
『契約よ。
そのために喚んだんでしょ？』
「えぇっ!!?」
大声を張り上げる愛流。
「わ、私なんかと?!」
『あら？
契約する気はないのかしら？』
「いえ！あります！」
『ならいいじゃない』
「えっ…、そうだけど…」
『なに？』
愛流はとても困ったような顔をして続ける。
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