自習に使うのはカード。遊びじゃないよ

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「あなたって炎で身体が出来てるんでしょ? 熱くないのかな…」 『熱くはないと思うわよ? 実際に今は熱いかしら?』 「あれ、そういえば……」 『意図的に熱くしようとすれば出来ないことはないけどね』 表情は伺えないが、声はどこか楽しそうだった。 『他に問題点があるかしら?』 「いえ!ないわ。 それじゃ、契約したいんだけど、方法は?」 『そうね、私にあなたの身体の一部を頂戴』 「えっ!?」 『あぁ、安心して。 一部と言っても手とか目じゃなくて髪とかで大丈夫だから』 「それくらいなら…」 愛流は言って髪を一本抜き、不死鳥に差し出す。 『うん、契約成立ね。 私の魔力を分けてあげるわ』 「えぇ」 愛流と不死鳥は互いに魔力を交換しあった。 「あなた、名前は?」 『私? そうね、人の発音じゃ出せない名前ね』 「えっ? どんなの?」 『――――』 「……ごめん、分かんないや…」 愛流は申し訳なさそうに言う。
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