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「うーん、何て呼べばいいかな?」
『そうね、愛称なら発音できるわよ?』
「お!
どんなの?」
『キルルよ』
キルルはどこか面白げに言う。
「キルルかぁ、いい名前じゃん!
私は愛流。
天見愛流」
『あい…る。
愛流ね、よろしく』
表情は相変わらず伺えないが、愛流には微笑んでいるように見えた。
「さてと、次の人の召喚が出来ないから行こうか?」
『えぇ。
それで、私の住みかはどこかしら?』
「あぁ、このカードよ。
大丈夫かな?」
『……狭そうね…』
「あはは、私の魔力がもっとあれば大丈夫なんだけど……」
『?
どういうこと?』
愛流は順を追って説明する。
「私の魔力が大量にあるならずっと召喚できるんだけど、あんまりないからちょっとしかダメなんだよね」
『あら、それは私の魔力でも大丈夫なのかしら?』
「うーん、多分大丈夫だと思うよ?」
『じゃあ問題ないわ。
ずっと出ておくから』
その言葉を聞いて愛流は乾いた笑い声を出すだけだった。
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