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「待って、貰ってくるわ」
玲菜はそう言って教室とは正反対の方へ向かっていった。
「何やってたんだろ?」
「虫に怯えてたのよ」
ひかるは微笑を浮かべて、肯定の言葉を並べた。
彼女達、彼女達と言っていいのかは疑問だが……。
彼女達はこの霜月学園の生徒達である。
今の時刻は放課後だが、彼女達は任された作業を終わらせるために教室に残り、作業を続けていたが、途中でテープが切れてしまい玲菜が職員室へテープを取りに行っていたのだが、てんとう虫事件が起きたために作業は一時中断されてしまった。
「あぁー…」
玲菜が戻り、作業を続けていると愛流が声を出す。
「まだこんなにあるわ…」
目線の先には資料の山がある。
これ全てを一冊の冊子にするのだ。
資料の山の隣には冊子になった資料の山があった。
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