128人が本棚に入れています
本棚に追加
「後どのくらいで終わるのかしら?」
「うーん……、二時間くらいかな」
「はぁ…」
ため息を吐いても何が始まる訳でもなく、愛流は嫌々作業に戻る。
「そういえば明日は一日中実習だよね?」
「使者との契約でしょ?
これで晴れて私達も魔法使いね」
愛流はどこか楽しそうに言う。
「けど使者って虫の姿をした使者もいるんでしょ……。
想像しただけで鳥肌がたつわ……」
虫の姿をした使者ともなればその大きさは計り知れない。
玲菜は自分を抱き締めるように身震いした。
それからひかる達は雑談をしながら作業を続けていった。
全てを冊子にしたのはあれから四時間後のことだった。
最初のコメントを投稿しよう!