自習に使うのはカード。遊びじゃないよ

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それから五分くらいでチャイムがなり、一時間目が始まる。 チャイムが鳴るのと同時に担任が教室に入ってきた。 「全員いるな?」 教室を一通り見回して重そうに抱えていた荷物を教壇に乗せる。 「あれ? 先生、それ何?」 「それを今から説明するんだ。 曽根川、上之宮。 これを皆に配ってくれ」 「はーい」 ひかると玲菜が返事をして教壇へと受け取りに行く。 「カード?」 ひかるが担任から受け取ったものはカードだった。 ひかるはそのカードの意をすぐに理解して、カードを配り始めた。 すぐにカードは全員に行き渡り、ひかると玲菜は担任に礼を言われて席に戻った。 「分かっているとは思うが一応説明しておくぞ。 これは契約をした使者を住まわせておくための魔具だ。 そうだな……天見、魔具とは何なのかを説明してみろ」 担任に指名され、渋々立ち上がる。
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