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「魔具とは魔法を発動する時に用いる道具で、主に媒体になります。
今回の魔具は使者との契約を行うものなので、特別な作りになっていて、使者が魔具の中で住めるようになっています」
愛流はまるで何かを読んでいるかのようにすらすらと言う。
「うん。
座っていいぞ」
担任も文句のつけようがないので、満足そうに頷き続ける。
「今日の契約は魔法陣を使っての簡易契約だ。
魔力の高いやつ、低いやつに関わりなく、ほぼ同じランクの使者が召喚される。
そうだな、よくいってエルフくらいだな」
使者にも幾つかの種類がいて、獣人・獣・などといった動物を表す下級ランク。
エルフ・魔人などといった人を表す中級ランク。
竜・不死鳥・悪魔などといった伝説の生き物を表す上級ランク。
この他にもたくさんの種類の使者がいる。
簡易魔法陣を用いた召喚では魔法陣自体の性能が低いため、個々の能力に関係なくほぼ同じくらいのランクの使者が召喚される。
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