_最後の日常

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蝶もつられるように笑うと 人差し指を口の前に当てる。 「俺らは双子。 何も言わなくても通じるのさ。」 「それは、私達が元は1つだったから」 「だから、俺にないものは椿が持ってて」 「私にないものは蝶が持ってる。 当たり前のことでしょ?」 さも、常識よ? と、言うように目の前の双子は笑い 同じ口調で声を揃えて言う。 「「蝶と椿は双子で独りの存在。」」       双(フタ)       り       で       独(ヒ)       つ       な       ん       だ       よ        。  
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