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二人で「ねぇ?」と笑顔で言うと
総は「そうでしたね」と苦笑いを浮かべた。
ここまで、お互いを尊重し合う兄妹はいないだろう。
だが、2人は双子で
しかも、生まれた時から“同じ”だった…
だから、異常なまでに私たちは“同じ”を求めたんだ。
暗くなり月が主役の時間にやっと家についた。
私は蝶と総に振り向き軽く手を上げる。
「じゃ、私はさっちゃん探してくるね。」
さっちゃん、とは
さっきの子供たちのお友達。
最近、疎遠して来た子ではぐれちゃったみたい。
迷子の子をさがすのは
歳が比較的上の私たちの役目でもあるのだ。
捕まえられる前に行こうとしたが
反応は蝶の方が早く呆気なく捕まってしまった。
もうちょっと、頑張ろうよ自分…
そう思ったのは
今回が初めてではないことは伏せておこう…
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