_オワリ ノ カケラ

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死への階段を裸足で登る。 木造の死刑台は登る度にギシギシと音を立て たまに、ささくれが足に刺さる。 痛くなんかない… 大切なものは全て失った。 死刑台の上まで登りつくと 風が乾いた頬を撫で導かれるように街を見た。 街は、昔…蝶(アゲハ)と見た景色のままだった。
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