_最後の日常

6/13
前へ
/574ページ
次へ
縮んでないし むしろ、伸びました! 私に取って身長が低いことはコンプレックスだ。 ま、女の子にしてはある方だが… 若干、キレ気味になっていたが 聞き慣れた足音にイライラなど吹っ飛んでしまった。 「蝶!」 私の兄…蝶。 身長は…やはりデカい。 「椿のこと迎えに来ちゃった。 ……総に捕まってたんだね。」 「お、こっちが蝶か。」 蝶と総は「よっ、」と挨拶するみたいに拳を合わせニカっと笑うと 蝶は私が持っていた籠をとり 背の低い私の頭を撫でる。 あぁ、身長が欲しい… 思っていたことが顔に出ていたのか 蝶はクスリ、と笑い私の手をとった。
/574ページ

最初のコメントを投稿しよう!

67人が本棚に入れています
本棚に追加