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“俺は…亜季を抱きてぇんだ、抱かれる気はねぇ”
“…じゃあ…悦くしてくれよ”
酒の勢いとは言え、あの時点でオレのポジションは決定付けられてしまった。
元々攻められて悦ぶタイプじゃねーのは確か。
ただ少しだけ、蓮に関してだけ、好奇心からくる興味が湧いたのは事実。
『何であん時ヤんなかったんだよ?』
『朝からそーゆー話すんなよ…💧おふくろいんだぞ』
『やっぱヤロー抱くなんざなぁ…』
伏し目がちにわざとそう言ってやると、少し表情を曇らせた蓮がオレの腕を掴み上げてお互いの距離を縮めた。
『そうじゃねぇよ…ただ簡単に、そうしたくねーだけだ』
『…んなの解ってらァ、なに怒ってんだよ…』
ニヤリと挑発的な笑みを浮かべれば、その瞬間、オレの視界は呆気なく遮られた。
『コレでいーか、兄貴』
『…もうちょい濃いのじゃねーと足んねぇ』
『朝から盛んな///』
触れるだけのモンでも結果、散々焦らしやがった蓮にしちゃ上出来か……
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