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『オハヨーあーちゃん💓』
『…ちゃんはヤメロ💧』
一足遅れてリビングに行くと、朝食の用意に勤しんでいる義理のおふくろ、奈央。
34才という若さで、すでに18才と16才の息子がいる天然おかーさん。
若さでは負けないと、未だに豪語している奈央。
旦那に対する以上に息子たちに構ってきては『最近の流行りはね』とか『女の子はさ』などと、同年代のように扱ってきては、過度なスキンシップさえかましてくる。
『ずっとそう呼んでんのに今更変えられないじゃん😢』
『オレはずっとそれを拒否し続けただろ💧』
ため息をつきながら蓮の隣に座ると、いつも目の前にいるはずの男の姿がない。
『…篤弥いねぇの?』
いつもオレらより後に出勤してる親父が、今日に限っては姿が見えない。
『あっちゃんは先に実家に行ってんだよ』
『『は?』』
話が繋がるはずもなく、オレと蓮は同時に間の抜けた声をあげた。
『あれ、言ってなかったっけ?あっちゃんのお母さんが昨晩倒れたから、今日から一週間、奈央たちが看病しに行くって』
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