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「きゅ、急に大きな声を出すのはやめてくれ!…心臓に悪い」
「あ、ごめん」
今にも吐血しそうなナイトメアの背中をさする。
「最後に、キミのゲームについてだ」
「え?言っていいの?」
「今回は、見つけるのは大変だろうからね」
それはそれでつまらない。
「そう言わないでくれ。キミの為だ」
「…で?私のゲームは何?」
「…恋だ」
…鯉。
「各世界で、キミは各世界の人間と恋愛をするんだ」
恋愛…。
えっと…真面目に?
「真面目に。キミが各世界での恋を実らせたらその世界は一つ、二つと消えていく」
「え!?記憶から!?」
「キミの世界巡りからさ。全ての世界で恋を実らせたらゲームは終わる」
え…。その世界に好きな人がいっぱいいる場合は?
「それは…私にわかる範囲ではないが、一人だろう」
「…ですよね」
あ。じゃあもしBLマンガの世界に行っちゃったらどうするの?
「…私に聞かれても」
「ていうか、行っちゃう可能性ってあるの!?」
「…作者の気分次第」
「は!?作者って原作の人?ちょっと!答えなさいッ」
「も、もう目覚める時間だ…。検討を祈るよ」
「な!ちょっと待て!ナイトメ…」
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