プロローグ

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  「じゃあ、ここを…鈴嶺。明日、授業が始まる前に黒板に書いとけ」 「…っと、どこ?」 「また寝てたのか!」 「あぁ…えっと、はい」 「59ページの2番だ!」 「あ…はい」   キーンコーンカーンコーン   「今日の授業はここまで」   いつもと同じく、今日も授業は全て終わり、まもなく放課。   「早く家に帰ってサイト更新する…」   私、鈴嶺<スズミネ>ナギは現在高校2年生。 高校生って言えば、青春。部活して恋愛して、キャッキャ、キャッキャはしゃぐような時期。 ってのが一般的な考えみたいだけど、私は違う。 帰宅部で、恋愛なんて面倒なものには興味ない。 私はいわゆる腐女子。二次元に生きる女だ。   「今日は…そうだなぁ」   帰宅したらまず、学校で書いた夢小説をUPして、適当に宿題して寝る。 そんなつまらない毎日を送って、自分なりに満足してる。   「ハトアリ!ボリス短編でどうだッ!お客様っ」   我ながら悲しいとは思うけど、こんな自分が嫌いではない。   「ナギ、ご飯」 「りょーかい」   お母さんの作るご飯はとてもおいしい。   「…ナギ、学校は楽しい?」 「楽しくはない」   友達はいないし、勉強は面倒。
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