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「おっさん」
「あ?ボリス…何か用か?」
「はじめまして。鈴嶺ナギです。メリー=ゴーランドさん」
「…余所者?ボリスお前ッ」
「なになに?」
「会う前にフルネームを教えんのは反則だろ」
ゴーランドごめん。ボリスが教えたわけじゃないんだよ。
「ここに滞在させて欲しいの。いい?」
「あぁ、別に構わないぜ。むしろ大歓迎だ」
「ありがとう!」
ゴーランドごめん。当たり前にオッケーでると思ってるから内心そんなに感謝してない。
「じゃあナギの滞在も決まった事だし、遊ぼうよ、ナギ」
「わっ、ちょ、ちょっとっ」
手を握るのは反則では!?
可愛いすぎるよボリス!
「待てボリス!」
「なんだよおっさん」
「俺も行く」
オーナー直々ですか。
ゲーム通りですか。
「俺のイチオシ」
「…楽しそうッ」
どこまで続いてんのかわかんないレール。ゲームでも小説でも見れなかった噂のジェットコースター。
自分で思ってたより自分の想像力ってすごい。
「あれー?オーナーデートですかー?」
「そんなわけないでしょ。おっさんがこんな若い子とデートなんてするわけないじゃん」
「うるせぇ。いいから早く乗れ」
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