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「発進しまーす!」
安全バーが下り、従業員さんの合図で動き出す。
確か、アリスはこう言ってた。
“コースターは一気に加速した”
「きゃ━━━ッ」
そしてこうも言ってた。
“あっという間にループゾーンに入り、景色がぐるぐると回転した”
「うおっ!っほ、あはははは」
「え、なんかナギ怖いんだけど」
「楽しすぎでおかしくなってんだろ?」
アリス、気持ちわかる!
コレ、めちゃくちゃ楽しい!
「楽しい!楽しすぎ!ゴーランド!あんた天才!?」
「喜んでもらえて何よりだ」
「コレは当たりだよね。さ、次はどこ行こっかなー」
「…あれ?夜になっちゃった」
時間帯は昼から夜に変わり、遊園地は綺麗なイルミネーションで光出す。
「アンタもアリスみたいに夜は寝ちゃうの?あ、アリスってのはアンタより先に来た余所者ね」
「うん、頻繁に来ない限りは寝るかな」
というか寝たい。
もともと寝てたんだよ私。
夢から覚めないにこした事はないけど、私の場合はこの世界の他にも愛してる人がいるし。
あ、もちろん二次元。
「じゃあ屋敷に案内するぜ。こっちだ」
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