おいしい展開

2/4
前へ
/52ページ
次へ
  もらった部屋のベッドに飛び込んで、直ぐに眠りにつく。   「…やっぱり」   いた。杉田さん。   「誰だそれは。キミは私を知っているんだろう?」   えぇ、もちろん。   「ナイトメア、はじめまして」 「はじめまして…ね。私は他の連中とは違う、キミの事は知っているよ」 「これは夢じゃないの?私は望んだだろうけど、あれはゲームの話でしょ?アリスみたいには…」 「そう、これはアリスのように現実ではない。けれど、夢でもない」   なんだそれ。意味わかんなすぎるだろ。   「意味なんてわからなくてもイイんだ。キミは元いた世界がつまらなかっただろう?」 「まぁ、それは…適度に」 「だから私が導いた。キミの望む世界に」 「それがハートの国…」 「今回はね」   …今回は?   「キミは様々なものに興味があるだろう?」 「二次元なら、ね」 「次に目が覚めたら、きっと違う世界に繋がっているよ」   違う…世界?   「例えば?」 「キミの読んだ事のあるマンガの中」 「マンガ?」 「そうだ。具体的な例はあげることは出来ないが」   ホントに? そうだとしたら… 今の状況って… おいしい展開なんじゃ…
/52ページ

最初のコメントを投稿しよう!

31人が本棚に入れています
本棚に追加