短編小噺

視える交差点

その普通が起こらなかったの。
あのね……ちょっと何耳塞いでるの？
ちょっと無空月ちゃん？
聞きたい言ったの貴女なんだから最後まで付き合ってもらうわよ。
……話を戻しましょうか。
女性は重力に従って落ちたわ。
蝶みたいに自由に飛んでいたのに羽根をもがれたみたいに……ね。
ただね…頭がなかったの。
あまりにも早いスピードでぶつかったせいみたい。
勢いよく跳んだ時頭だけ離れてしまったみたい。
その頭…なかなか見つからなかったんだって。
怖いよね…何処に落ちてるか分からないなんて。
しばらく探したけど見つからなくて警察も半ば諦めていた時、見つかったの。