17人が本棚に入れています
本棚に追加
「ついてない…」
「コラ、コピー機に当たるな。」
紙を補充するため、コピー機に無理矢理紙をぶち込んでいると千隼に頭を叩かれた。
今は放課後。
先生に用事があったので職員室に千隼と行けば、調度いいとばかりに逆に用事を頼まれた。
「俺だってバイトがあるのにさぁ…」
ぶちぶち言いながら、千隼はコピー機のボタンを乱暴に押し、上半身を乗せ、うなだれている。
(人のことは言えないだろ、コイツ…)
そう思い、頭をコピー済みの紙で叩いた。
「いだっ!!
何すんだよ?!」
「あっ、手が滑った。」
「その丸めてるの何だよ?!悪意丸出しじゃねぇか!!」
相当痛かったのか頭を押さえていた。
(まぁ、有りったけの力を込めたけどね…)
「ハア……すみませんでした。」
「棒読みじゃねーか!」
「じゃあ、これ先生に渡しといて。」
返事を待たずにコピーした紙を煩い千隼に任せて、鞄を持ち廊下に出た。
叫び声が聞こえたが気にしないでおこう。
最初のコメントを投稿しよう!