〈図書室での出会い〉

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『本当に怒ると凄い怖いですからね、あなたは』 「お前は黙ってろ」 さてと、これで通常業務に戻れる。 そして、あの二人以外に人はいないと思ってたがまだ人がいたようだ。 彼女は確か… 「こんにちは、さっきは凄かったですね…ところで、あなたも本を読みに?」 思い出した、彼女は確か、西園寺 零霞(さいおんじ れいか) どこかの有名な会社の社長の娘だそうだけど、俺は知らない。 そうゆうの苦手。 「騒がしくて、すいません。今日の図書室の担当が俺なので」 口調が変わったって? 普段会話をしない人と喋るのは難しいんだぞこのやろ「でも、あなたも毎日来てますよね?」 「え?」 意外な所から不意打ちだと? 「今日が当番ならそれ以外の日は来なくても良いのでは?」 まぁそうなんだが、 「ここ、あまり人の出入りがないじゃないですか。それで先輩たちは、担当の日でも来ないときがあるんですよ。だから僕が先輩たちが居ない時のために、念のため来てるんですよ」 そう、先輩たちは薄情なのだ! 「そうなんだ…でも、お友達とかと遊べなくて、寂しくないのですか?なんなら、私が兄に仕事をするように言って聞かせますが?」 彼女の兄、西園寺 京谷(さいおんじ きょうや) まぁ同じ図書委員の先輩だな。 ってか妹にしつけられる兄って… 「大丈夫ですよ。あいつらは俺抜きでも十分楽しんでるはずですよ。それに俺は読書、好きですし。気持ちだけ、受け取っておきますね」 台詞がかっこつけすぎな気がするがまぁ置いといて、通算でよく休んでるのはその京谷なんですけどね。 「わかりました」 さて、業務&読書再開
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