〈図書室での出会い〉

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すると突然、 「あの…すいません」 「ん?」 零霞が話しかけてきた。 「あの…その…今日の放課後、あいてますか?」 まぁどうせ家には誰も居ないし、誰かと一緒に帰るわけでもないし、 「あいてますよ、どうしましたか?」 「それじゃ、今日の放課後、校門の前で待っててください!それでは!」 「え?ちょっと、」 行ってしまった… 普通の人ならこの後どこかに招待されて告白!って考えるんだろうけど、俺に限って、告る事はあっても、告られる事は絶対にない。 告る事は小学6年生から今まで18回も告白して全部フラれてる。 この記録は俺のクラスでの最多記録だ。 ちなみに、この記録を作らせたのは… 『まぁ僕ですね』 そう、こいつ、水亀のせいだ! 「お前の暇つぶしのためだけに俺は決死の思いを18回も潰されたんだよな!」 『だってあなたに恋人がいたらつまらないじゃないですか。ちなみに、19回目をもしやるんだったら言ってくださいね!全力で叩き潰しますから』 「…そこまで言われて告白するアホがいると思うか?」 『17回目は僕があなたと会話できるようになってからです。 しかも18回目は警告もしたのにそれを聞かずに告白しに行ったじゃないですか』 「あ、あの時はまだお前の言葉が信じれなかったからで…」 そう、あの時いきなり自分にしか聞こえない声が聞こえるようになったかと思えばしばらくしてあんな事を言われたって…
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