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そう、あれは俺が中学2年の秋…
「ごめんなさい」
「…ですよね、こっちこそいきなり、すいませんでした」
17回目
彼女ならOKしてくれると思ったんだけどな。
「でも、いつまでも仲の良い友達でいましょうね」
「はい、ありがとうございます」
俺がそう言うと、彼女は去っていった。
「さて、告白失敗しちゃったし、これからどうしようかな」
なんて考えてたら、不意に
『まさにシナリオ通りの展開!
愉快ユカイ!』
そんな声が聞こえた。
「誰だ!」
『あれ?もしかして僕の声、聞こえてるの?』
何だ?こいつ
「どこにいる!今の全部見てたのか!」
『僕はどこにも居ませんよ?
ですが、まぁ全部見てはいましたけどね』
盗聴&盗撮か、厄介だな。
ならここは
「盗聴に盗撮か、誰だか知らんけど、これまた随分と低俗な趣味だな。
しかも、いつでも追い討ちをかけれるように、どこにあるかは知らんが、スピーカーもつくって、暇人め」
『む、僕は盗聴も盗撮もしてませんよ~だ。
にしても、あなたも凄いですね、僕の声が聞こえるのもそうですが、すぐさま悪趣味野郎の盗聴、盗撮に結びつけることができるなんて』
なに言ってんだ?こいつ。
「なんだ、違うのか?」
『ちがいますよ。
僕、そこまで腐ってませんって』
やべぇ、なんだこいつ。
「じゃあこの優しい祐介様が聞いてやるよ、お前は一体何者だ?」
『言っちゃっていいんですか?
多分、かなりショックうけると思いますよ?』
マジでなんなんだ?こいつ。
「いいからさっさと言えよ、じゃないと帰るよ?俺」
『帰っても意味ないんだけどな…
まぁいいです』
『僕は…この世界の作者です』
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