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俺は8時29分、つまり遅刻ギリギリに教室に入った。
そして、俺が教室に入った直後、チャイムがなった。
キーンコーンカーンコーン
「ギリギリセーフ」
「オッス、祐介!」
「おう、グッチー!」
彼はグッチーこと、瀧乃口 影大(たきのぐち えいだい)、俺の親友だ!
「そのあだ名はやめてくれ。
所で、今日は結構遅かったな、いつもは俺より早いのにいったいどうした?」
「寝坊して親が旅行に出かけて朝飯温めて着「まった!順を追って説明してくれ」
よく俺の暴走も止めてくれる良いヤツだ。
「すまんかった、まず最初に、俺は寝坊した。
そして、慌てて朝飯食いに下に行ったら両親は旅行に行ってて…」
それから俺は、今までの経緯を影大に話した。
ただし、水亀が関わった所は隠して。
「なる程ね、所でお前は今日の昼飯、どうすんの?」
「あっ・・・忘れてた…
どうしよ…ってゴメン、メール来た」
不意に、ポケットに入れてたケータイが鳴る。
この着信音は…母だ。
「何だ?え~っと、
[置き手紙に書き忘れてたけど、これから私達が居ない間、ずっと祐ちゃん1人で家にいるのは寂しいだろうと思ってお母さん、祐ちゃんの友達に、祐ちゃんをよろしくお願いしますって言ってあるからね♪
祐ちゃんは今日から、その友達の家で私達が帰ってくるまで生活するのだ!え~っと、健闘を祈る!]だってさ。
これ、影大の事か?」
「さぁ?俺は知らんよ」「だよな~
もしお前だったら断るもんな、いきなりこんな事言われたら。誰だろ?」
「で?今考えなきゃいけないのは今日の昼飯のことだ。
今日の5時間目、体育だぞ?」
「まぁ一応財布も持ってきてるし、とりあえず今日はパンですませるさ。」
パンで本当に体力が保つかどうかが少し心配だが…
『さて、どうしてほしいですか?
僕なら少し設定をいじって昼は何も食べなくても大丈夫な体にも出来ますが?』
…不用意に水亀が俺に話しかけてくるが、スルーするからな。
『無視は立派ないじめですよ?』
うるさい、確かにお前の声はみんなに聞こえないかもしれないが、俺の声は周りにしっかり聞こえるんだぞ。
それじゃまるで、1人でぶつぶつ言ってる痛い人じゃないか。
『そのアイディア貰い!』
言わなきゃよかった…
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