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「相手の前方不注意が原因らしい」
隣に座る中丸が静かに話し出した
「そ…」
俺はくわえていたﾀﾊﾞｺをすぐ横にある灰皿に押し付けた
「一昨日まで普通に笑って話してたのに…、…もういないんだね」
そう話す中丸の目にはうっすらと涙が浮かんでいた
俺たちが座っているﾍﾞﾝﾁから離れた場所には黒い人だかりができている
その黒の中心には真っ白な長方形がくっきりと見えていた
そこからちょっと離れた場所に立っている、これまた黒い3つの影
「赤西、そろそろ時間だよ」
そう言って立ち上がった中丸もやっぱり黒くて
「あぁ」
俺も真っ黒
そして俺は中丸の後について黒い人だかりへ溶け込んでいった
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