4th Day

7/14
前へ
/100ページ
次へ
ぴぃよ、早く戻ってこい この気まずい雰囲気どうしてくれんだよ 「久しぶりね」 ずっと黙ってたら梨紗のほうから口を開いた 「お、おぅ」 「連絡取れないからどうなってるのか心配してたの」 うん、それわざとだったし 「ねぇ、仁」 梨紗が俺を真っ直ぐ見つめる 「私を抱いてたとき私じゃない誰かを見てたでしょ?」 「えっ…」 思わぬ問いかけに俺の全てがフリーズした 「その反応を見るとやっぱりそうなんだ」 フフッと笑ってまた前を向く 「知ってたのかよ」 「やだ、気付いてないと思ってた?仁、女を嘗めちゃダメよ」 「別にそんなつもりじゃねーよ」 「こんな男に引っかかったなんて私もバカだったわ」 そう言ってカクテルを注文しだした 「お前なぁ~…」 「しょうがないから諦めてやるわよ」 なんて言いながら俺の背中をバシバシ叩く 痛てぇよ… 「本当、ポジティブな奴だな」 こいつはいつもそうだ ポジティブで明るくて なんつーか、友達にするにはもってこいって感じ?
/100ページ

最初のコメントを投稿しよう!

498人が本棚に入れています
本棚に追加