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季節は夏。
この時期はカップル率が異常に高い時期だ。
今は休み時間。私は窓の外を見ていたら
?「おい!」
って声をかけられた。
面倒くさかったけど振り向き、素っ気なく言った
『……なに?』
丸「初めて席、隣になったな!」
『…で?』
丸「やっと話かけれたんだぜぃ!
お前いっつも窓の外ばっか見てっから声かけずらくてな♪」
『………からかうなら他の子にして』
丸「からかってねぇって!
俺は丸井ブン太!シクヨロ☆
お前の名前は姫だろぃ?」
『…私の名前を覚えてるのは貴方ぐらいよ』
丸「?なんでだよ?」
『…私って素っ気ないでしょ?
だから嫌われてるの。
だから私に構わないで』
丸「やーだ♪
俺が好きで構ってンだから良いだろぃ?」
『はっ?』
丸「俺がお前の一番の友達になる。
お前を守ってやるよ♪」
『……バっカじゃないの!
私そういう事を簡単に言う人は嫌いだから。』
私はこの高ぶった感情をどこへぶつけたら良いか分からなかった
だから私は教室からでて屋上へ脚を運んだ。
『…簡単に……言えちゃうのかな…男って生き物は…』
――――――
時は1年前にさかのぼる。
その時、私はある先輩と付き合ってた
凄い優しい先輩で いっつも私を一番に思ってくれてる って思ってた
『先輩!今日、一緒に帰りませんか…?』
先輩「ごめんね。
今日は用事があるから無理なんだ」
『そ…うなんですか…。
私こそスミマセン。』
先輩「…お詫びと言っちゃあ何だけど
明日、俺の家くる?」
『あっ、はい!
喜んで行きます!』
先輩「ふふっ。
じゃあね、姫
愛してるよ。」
『ぁりがとう…ございますっ//』
本当に好きだった
辛い時も寂しい時も
"俺が姫を守るよ"
"俺は姫が一番、好き"
"もう離れないからね"
って言って励ましてくれた。
凄く嬉しかった…
でも、あの後 私は忘れ物をしたから教室に戻ったの。
それが事件の原因。
教室から先輩の声が聞こえたから声をかけようと思った
でも友達と楽しそうな話声を聞いたら
なんか気まずかった
『…(なんか盗み聴きしてるみたい…)』
*
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