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『…泣いてないし…っ。
てか何でッ…アンタが居るの?』
丸「んー…強いて言うなら姫を心配してきた。」
『は?意味わかんないし』
丸「…あの時と……
あの時とおんなじ顔してたから…よ。」
『……あの時?』
丸「…一年前の……放課後に、お前 泣きながら走ってただろぃ?
そん時だよ」
『ま…まさか……
あの時の人は…丸井?』
丸「ビンゴ♪
最初は心配してただけだったんだけどよ…
いつの間にか、お前を目で追ってたんだよ。
そんで…だんだんお前に惹かれていった」
『……そんな言葉に騙されない』
丸「本気なんだよ!
本気でお前が好…」
『簡単に言わないで!!!!』
丸「ひ…め…?」
『そんなのは女を引き止めとく言葉にしかならないの!!!
本気なんて…簡単に…っ言わないで…ッよー……』
丸「………」
『……え?』
急にふわっとした感覚が私を包み込んだ。
それは、とても暖かくて心地良い感覚…
丸「無理に信じろとは言わねー。
でも姫を支えてやる事は出来る
だから一人で悩むな…泣くな…
今度は俺に言え。
一緒に悩んだり泣いたりしようぜぃ?」
『丸井が泣くの?
本当にバッカじゃない?ふふっ』
丸「…やっと笑った。
俺、これから姫に信じてもらえるように頑張っから!
そこんとこシクヨロ☆」
『……ありがとう…』
丸「?何か言ったー?」
『バカって言ったの』
丸「またかよぉー!
それで三回目だぜぃ?確か」
まだ丸井を完全に信用できないけど
何か思ったんだ…。直感かな…?
この気持ちは、ちゃんと育てたいって
だから、自分のペースで…
ゆっくりと…この気持ちを育てていきたいな
だって恋をしてみたいって思ったから…
これも全部、貴方のおかげ
本当にありがとう…ブン太
そして…………―
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