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「会長さんってすごいですね~、私お嬢様になった気分ですよー」
壁際で控えているウエイターからオレンジジュースを受け取った瑞美さんが私に話しかけてました。
ちなみに昼食のバイキングは、食事するテーブルもありますが、皆さんは午前のレクリエーションを楽しんだ高揚感からか、立食をしてる人が結構います。私たちもその一人です。
やはり自分たちが考えた企画で、他の人を楽しませるのは気分が良いのです。
「ええ、そうですね…………」
私は大広間を見渡し会長を探す。
会長は私たちから離れたところで明日倉さんとなにやら話をしていました。
「ところで白峰さんはいつ会長に告白するんですか~」
「なっ……!」
首が変な音がするくらいの勢いで瑞美さんに振り向く、自分の顔が一気に熱くなるのがわかった。
「会長は鈍感さんなんですから白峰さんから言わないと気づきませんよー」
「あ……わ、私は……その…………」
瑞美さんは楽しそうにまくし立ててきますが、私は動揺していて瑞美さんの言葉の理解が追いつきません!
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