1・序章

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しかも、そんなはちゃめちゃな宣戦布告を銀河統一院議会も通した。 遷は地球庇護下にあり半植民地化状態である。地球への軍備縮小、領土縮小の思惑が絡み銀河統一院議会は黙認したというが定かでは無い。 何だかんだいって、結構地球も他星に疎まれてるということだ。 その後、すぐに希遷戦争が勃発するのだが、小さな小競り合いのみで戦争は遷の降伏という形で終結をみる。 こうして遷は自治権を保ったまま希望に従属したのだが、ここでしゃしゃり出てきたのが地球だ。 当然、地球は美味しい遷を希望に盗られたわけだから、支配権を取り戻すために動き出す。 希望への食料やエネルギー素などの輸出を完全に遮断。 地球のボストンで行われた市民団体大決起集会で、地球は希望への宣戦布告を決定したが、それを銀河統一院は棄却。 しかし、両星の関係は一気に落ちて最悪な状態となった。 地球はさらに希望への厳しい経済制裁を加え続けたのである。 まあ、はっきり言って私たちの希望も、敵の地球も、どっちもどっちだ…… 1番の被害者は間違いなく遷である。
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