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……で、実は私はその編入する小隊の詰め所へと歩いている途中である。
宇宙艦、いわいる軍艦だが、この通路というのは意外に狭い。
床や壁は白や黄色を基調として塗装され、天井にはライトが煌々とまばゆいばかりの光を発し、それはもうどこぞの客船のようではあるのだが、狭く異様な雰囲気に圧迫感さえも覚える。
前を見れば、どこまで続くのかと思うほどの長く真っ直ぐな廊下。
このまま、地球まで続きそうな勢い。
後ろを振り向けば、これまた目眩がするほどに長き直路。
このまま、希望まで続きそうである。
左を見れば、数えきれないほどの真っ白い自動開閉式の扉が壁にいくつも張り付いていた。
右を望めば、扉と同じほどの強化ガラスで作られた窓たちがその先にある暗き闇の大宇宙……銀河を映している。
この軍艦、新鋭艦らしいが戦艦では無い。
多目的型正規航宙母艦である。
戦艦ほどの武装は無いが、宇宙用攻撃機や宇宙用戦闘機、宇宙用爆撃機など様々な航宙機を戦艦の数十倍搭載できる。
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