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再び、時が止まった両機。
あの死霊と同等で渡り合えるツェンコォイ……何者なんだ……
さすが、遷のエースパイロット……
両機、動かぬまま1分経過、光無線通信機からかわいらしい女の声が入る。
「こちら白虎。第11機動小隊、帰還せよ。戦闘時間が超過している。直ちに帰還せよ」
戦闘時間超過……。
私たちは戦闘時間が『一応』決められている。5時間である。
5時間毎に休憩を挟まなければならない……という法律である。
あくまで、戦場で戦う兵士のための建て前的な軍法であるが、緊急時以外は一応守らなければならない。
「だってよ。ツェンコォイちゃん、どうする?」
斉藤二尉の言葉に、ツェンコォイは「帰ル」と一言だけ返した。
ツェンコォイ機はKATANAの出力を落とし死霊へと投げ渡すと、右のアームで死霊へと敬礼を行い反転した。
一方、死霊はその敬礼を返すことは無かったが、自分のヒートソードをツェンコォイへと投げた。
それを受け取ったツェンコォイは帰艦のためビシャモンを進める。
それに釣られ、黒魔女全員がその場より離れ白虎へと向かった。
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