7・それぞれの休憩

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しかし、私はそれを呼び止めた。 「准尉……先ほどは……すみません……」 謝らずにはいられなかった。 前川准尉は私のせいで危機に晒されたのだ。 前川准尉は私へと振り向かず歩きながら言う。 「私ね……死にたいの。だから、構わないわ。 むしろ、死に場所無くして、ちょっとショックだったかもね。 どうせ、死ぬなら自殺よりも希望のために死にたいと思って軍に志願した……」 前川准尉はこちらに振り返るとニヤリと苦笑して言葉を続けた。 「でも、いまだに死ねないわね」 私に手を振った彼女はそのまま、廊下の奥へと消えていった。 何かを言おうとした私だったが、それを言うことは無かった。 死ぬために戦場へ……か。 私は前川准尉の後を追うようにして廊下を奥へと歩き出す。 とにかく、彼女の言うように体を休めなければ……
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