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「せっかく必死で勉強して受かった高校なんだから、しっかりしなさい!」
のような感じの母の言葉は、アキラは腐るほど聞いていた。
だが全部耳を通り抜けていったことは、今のアキラを見る限り想像がつく。
━━そう、
アキラは高校に、嫌、
毎日の生活自体に憂鬱さを感じていたのだ。
おかげで今は、赤点なんて日常茶飯事のようにとっていた。
(うるせぇな)
(わかってんだよ)
(同じこと何回もほざいてんじゃねーよ)
反感の言葉は腐るほど出てくるが、身体が動こうとしない。
そんな毎日が続く中、
日々の時間は1秒毎に刻まれていく…
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