嫌われ者とは何か

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「あと安藤」  しげるの言葉に、卓につく他の三人も無言で頷いた。 「実名出てるし! …ていうか、もっと包み隠せよ!!」  カイジの叫びに、しげるはあ、そっか、と呟き訂正した。 「AN藤さん、でどうかな」 「…どっちにしろ、包み隠す気無いだろ」  カイジのげんなりとした呟きにしげるは、まぁいいじゃない、と軽く流す。 「あの人、正に当てはまってるからなー」  南郷が言えば、やはり他の三人は頷いていた。  そしてあまり良い噂も聞かないらしい。とりあえずそうなのか、とカイジは納得することにしておいた。 「…俺、本気であの人嫌いだな」  珍しく、しげるが不機嫌そうに呟く。 「この間、カイジさんが俺の代走に入ったときあったでしょ? 安藤いたとき」 「……あぁ、この前の、利根川が一緒にいたときのか」  ていうか客をモロ呼び捨てか、と心の中で呟くがとりあえず黙っておいた。
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