24人が本棚に入れています
本棚に追加
「あと安藤」
しげるの言葉に、卓につく他の三人も無言で頷いた。
「実名出てるし! …ていうか、もっと包み隠せよ!!」
カイジの叫びに、しげるはあ、そっか、と呟き訂正した。
「AN藤さん、でどうかな」
「…どっちにしろ、包み隠す気無いだろ」
カイジのげんなりとした呟きにしげるは、まぁいいじゃない、と軽く流す。
「あの人、正に当てはまってるからなー」
南郷が言えば、やはり他の三人は頷いていた。
そしてあまり良い噂も聞かないらしい。とりあえずそうなのか、とカイジは納得することにしておいた。
「…俺、本気であの人嫌いだな」
珍しく、しげるが不機嫌そうに呟く。
「この間、カイジさんが俺の代走に入ったときあったでしょ? 安藤いたとき」
「……あぁ、この前の、利根川が一緒にいたときのか」
ていうか客をモロ呼び捨てか、と心の中で呟くがとりあえず黙っておいた。
最初のコメントを投稿しよう!