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カイジが連れてこられた場所、そこは一件の雀荘だった。しげるは常連なのか、彼らに軽く挨拶し一つの卓につく。
「カイジさん、ここ借りた」
「……教えてくれるのはありがたいけどなぁ…」
渋々彼が席に着くと、スーツを着た男が飲み物を運んでくれる。彼はここのチーフで、一条と名乗った。
「当雀荘は誰でもうウェルカム、ごゆっくりどうぞ」
「……どうも」
カイジは小さく頭を下げて答えると、しげるは、じゃあ始めよっか、と牌をいじり出した。
「……例えば、こう並んでたらどれを切る?」
「…………えーっと」
コレ? と指を差せば、しげるは小首を傾げながら違う牌も指差す。
「うーん、それでも良いけど確実性ではこっちだよ」
気が付けば、三時間は経過していた。
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