▲第二章▲

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咲を無視し、どんどん話は進められていった。 当事者であるはずの咲は、口を挟む暇もない。 爽やかな笑顔で恐ろしいことを言う沖田と、威厳のある表情を崩さない近藤に、とうとう土方が折れた。 「だぁー。もう! 分かったよ。 言いだしたら聞かねぇんだから! …おい女!」 あまりにも鋭い声に、漫画のように肩がビクッと震える。 「…お前をここに置いてやる。 その代わり、怪しい行動をしたらその時点で 俺がお前を斬る。」 キンッと言う高い音とともに、土方の右手の先から光が反射した。 「…よろしくお願いします(って言うしかない!)。」 こうして、咲の幕末での生活が始まったのだった。
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