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「ここは京の壬生。
壬生浪士組の屯所だ。」
咲が男の言った言葉で唯一理解できたのは、『京』だけだった。
「京?京都って事?
全然状況が理解できないんですけど?」
咲がまくしたてるように言うと、綺麗な顔の男が笑いを堪えながら、咲に近づいた。
「咲さん?
僕は沖田総司と言います。
あなたは、この屯所の裏にある壬生寺の境内で倒れていました。
手にこれを握っていましたが覚えは?」
沖田がそういいながら懐中時計を手渡すと、咲はあっと呟き、大切そうに受け取った。
「ありがとうございます。
友人に貰った大切な物なんです。」
咲は、記憶にあるそれを大切そうに手に包み沖田に満面の笑みでお礼した。
ん?おきたそうじ??
。
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