▲第二章▲

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「これ、女じゃねぇの?」 「平助!まだ人かどうかもわからないんだぞ?」 「異人に違いねぇよ。 こんなに肌が白いし、こんな着物みたことねぇしよ。」 「私は、空から落ちてきた天女に見えるんですがねぇ。」 四人の男は布団を覗き込みながら先ほどから同じ話を繰り返していた。 一番丁寧な喋り方をする男 先生と呼ばれていた男が拾って来た者を囲み、不毛な言い争いをしている。 そんな声が聞こえたのか、 うぅ~ん。 と声をあげ、横たわっていた者が目を覚ました。
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