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灯昌
見えなかった 目に映っていたのに
見てなかった 近すぎたから
声を張り上げた 喉が潰れるほど
声が出なかった 喉が切れていた
口の中に広がった赤い味
悲しみと絶望の味だと知った
揺れて 塗れて 垂れて
出来た滲みは黒く淀んでいて
心の傷の形は透明だった
吹き出る赤 流れる黒
落ちた色はやがて消えていった
言葉にならない思いは
伸ばした手にも届かなくて
口から零した願いは
腕をすり抜けて消えていった
抱きしめてよ 愛してよ
声が潰れるほど歌うから
口付けてよ 触れてよ
涙も隠して笑うから
好きで好きでたまらない
嫌いで嫌いでたまらない
気持ちの読めない貴方の素顔
振り向いて 笑って
その腕で抱きしめてと叫べたら
どんなにシアワセだろうか
声に出せば不幸を呼ぶ
手を伸ばせば壊してしまう
大好き・・
愛してル・・
モウ・・
届カナイ・・・
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