嘆き

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嘆き

悪戯に生きる人 虚しく声を発して 煩く囀る 歩く姿 振り向く姿 ミンナ目に残るけど どれも霞んで 靄の様に消える 手の届かない背中 貴方は何処にいるの もう見えない 追って行くも 迷って果てても 道に終わりはなくて 着いた先は 死の境界線 叫びたいけど 叫べない 歌いたいけど 歌えない 笑顔を奪った全てが憎くて 私に愛想を尽かさせるの 好きだったよ でも 手の届かないところに行った貴方は もう私の知らない人 ねぇもう一度だけ 裾を握らせて  『ア・イ・シ・テ・ル』と言わせて
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