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ハサウェイは、12の時から今現在住んでいる所で一人で暮らしている。
暮らしているのは、父の知人が営んでいる酒場の三階にある一室だ。
空いた時間には、お店の手伝いをして、生活費を稼いでいる。
また、母から毎月決まった額が送られても来る。
その度に、こんな親不孝の息子に……何て優しいんだろう。
とハサウェイは思う。
しかし、そう感じる度に自分はこの優しさに甘んじてはいけない、と強く戒めるのである。
――僕は、兄を……父さんと母さん、そして姉さんから家族を奪った人間なのだから、と。
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