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「おい、お前たち!!
もう入学式が始まるぞ、早く来い!!」
第一闘技場の入口に立っていた女性が、女性とは思えない口調で言ってきた。
「す、すいません」
「うむ、いいから早く……おっ、ハサウェイではないか。
まだ寝坊癖は直っていないのか?」
と、あからさまに呆れて言ってきた。
「姉……シルビアさん。
違いますよ、少し厄介事に巻き込まれただけです」
ハサウェイは、また無表情で返した。
ティアは、二人のやり取りを見て、知り合いなの? というような疑問に満ちた表情をハサウェイに向けてきた。
ハサウェイは、「ちょっとした知り合いなんですよ」と、耳打ちした。
ティアは、耳元で囁かれてくすぐったかったのか、「あっ」と甘い声を漏らし、頬を少し赤らめていた。
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